伝えることが重要な理由
エンディングノートが発見されるのは多くの場合、本人が急病・事故に遭った後か、 亡くなった後です。家族がノートの存在と保管場所を知らなければ、 必要なときに見つけてもらえません。
また「書いてある」と知っているだけで、家族は安心感を持てます。 終活の進捗を共有することは、家族との信頼関係を深めるきっかけにもなります。
保管場所の共有方法
保管場所を伝える際は以下の点を明確にしましょう。
- 具体的な場所を伝える:「書斎の机の引き出し左側」など具体的に。「どこかに置いてある」では見つからない
- 複数人に伝える:配偶者・長男など複数の家族に同じ情報を伝える。一人に伝えても連絡が取れない状況になることもある
- 財産目録は別途:詳細な財産情報は別ファイルで管理し、エンディングノートにはその保管場所だけ記載する方法も安全
- デジタル版のアクセス方法も共有:デジタルで管理している場合は、アクセス方法(パスワード等)を紙に書いて別途共有する
家族に話すきっかけ
「縁起が悪い」と感じる家族には直接「終活の話」をするより、 自然なきっかけを作ることが効果的です。
| きっかけ | 切り出し方の例 |
|---|---|
| 親戚・知人の葬儀や相続経験 | 「○○さんの相続で大変だったらしい。うちも整理しておかないとね」 |
| 自分や配偶者の誕生日 | 「○○歳になったし、そろそろ終活を始めようと思って。エンディングノートを書いた」 |
| 年末・新年 | 「今年中にやっておきたいことのひとつで、エンディングノートを整理しようと思う」 |
| 健康診断後 | 「健康診断でいろいろ考えさせられた。万が一のときのためにノートを書いておくね」 |
| テレビ・ニュースで終活が話題になったとき | 「こういう準備、大事だよね。実は私も書いてるんだけど」 |
家族会議の開き方
可能であれば、家族全員が集まる機会に「終活の状況を共有する時間」を設けましょう。 お盆・お正月・法事など家族が集まるタイミングが最適です。
事前に目的を伝える
「次に集まるときに終活のことを話し合いたい」と事前に伝えておく。突然話し始めると驚かれることも。
内容の全てを見せなくていい
保管場所・財産の在処・医療の意思などの重要情報を共有するだけでも十分。個人的なメッセージは亡くなった後に読んでもらえばいい。
家族の意見も聞く
一方的に伝えるのではなく「葬儀の形式についてどう思う?」など家族の意見も聞く双方向の場にする。
年1回の定例にする
「毎年お正月に終活の状況を確認する」という習慣を作ると、家族全員が安心して備えられる。
定期的な更新の仕方
エンディングノートは一度書けば終わりではありません。 以下の変化があった際は内容を更新しましょう。
- 引越し・住所変更
- 銀行口座の開設・解約
- 保険の加入・変更・解約
- 家族構成の変化(結婚・離婚・子どもの誕生・身内の死)
- 不動産の取得・売却
- 医療状況・かかりつけ医の変更
- 葬儀や供養への気持ちの変化
よくある質問
Q. 家族に読まれたくない内容がある場合はどうすればいいですか?
個人的な内容のページだけを封筒に入れ「死後に開封してください」と書いておきましょう。 財産情報や緊急連絡先などの重要情報は別のページに書き、 すぐに参照できる状態にしておくことをおすすめします。
Q. 子どもたちが遠方にいる場合はどうすればいいですか?
デジタルコピー(PDFや写真)をパスワード付きで共有する方法も有効です。 ただしパスワードも一緒に伝えることを忘れずに。 また、年1回の帰省時に内容を一緒に確認する習慣を作るのもおすすめです。